雪崩救助講習会(神奈川県山岳連盟主催)

 

1 机上講習会

実施日 2015年2月23日(月)

場 所 横浜 かながわ県民活動サポートセンター 

 参加者 カツ

 

2 実技講習会

実施日 2015年3月8日(日) 

場 所 谷川岳天神平スキー場上部ロープウェイ駅横、天神尾根下部

参加者 :カツ、山健 

 

神奈川県山岳連盟遭難対策委員会が主催する「雪崩救助講習会」に参加しました。

 

机上講習会は、県民活動サポートセンターの会議室で実施されました。講義はスライドを用いて、①雪・雪崩の基礎知識、②雪崩ビーコンの基礎知識、③雪崩の事故例などの解説がありました。

 

実技講習は、ロープウェイスキー場駐車場6階に集合し、受付・クラス分けを行った後、ロープウェイに乗車し、天神平スキー場まで移動。到着後、スキー場横の斜面にて実技講習が行われた。主な持ち物は、ビーコン、ブローブ(ゾンデ)、シャベル、昼食ほか。

 講習内容:午前中

1 積雪断面観察、コンプレッションテスト

(1)積雪断面の観察(断面を押してみる)、雪の結晶をルーペ等で観察

 (2)弱層テスト:シャベルコンプレッションテストなど

 (3)シャベルでの掘り方:V字コンベアベルト方式

 (4)ブローブの使い方:1m下の埋没者を探す

 2 埋没者の探索 (ビーコンを埋没者に見立てて)

(1)埋没体験:実際に雪に埋まる体験

(2)ビーコンの操作方法、参加者全員での探索 

(3)ひとりずつの探索

(4)埋没者の探索 ビーコン探索からブローブ探索、発見後の掘り出しから呼吸の確保、ケア(ツエルト等の活用)まで


 

<感想>

遭難対策委員会の2名の講師から、わかりやすくポイントを押さえた教示・指導をいただいた。講師は熱心で丁寧に教えてくださったので、質問をたくさんしてしまった。

講習を通じて、「百聞は一見に如かず」で何事もやってみないとわからないと再認識した。探索、そして掘り出しがどれだけ大変か、大汗をかきながらの学習であったが、とても充実した1日となった。また、弱層テストなど以前習った知識が古くなっていたこともわかり、常に最新の動向を得て「知識の更新」を意識的にしなければと反省した。

今後も継続的に勉強するとともに、学んだ知識・技術を持ち帰って伝えていきたいと思った。

 

  積雪断面の硬さを指で確認する。

  バーブテスト:断面から掘り出しをする。

  バーブテスト:シャベルの下からトントンと叩きます。積雪状態がよくわかります。

  バーブテスト:少しのショックを与えただけで、結合面がスライドし、剥がれてしまいました。

  シャベルコンプレッションテスト:シャベルを雪面に置き、

上から叩き、雪面の変化(ズレなど)を観察する。背面にも切れ込みを入れます。

  シャベルコンプレッションテスト:軽く引いただけで、弱層は剥がれます。

  ブローブの使い方:約1m下の埋没者にブローブが当たった感触を感じ取る。人が当たると弾力がある。

  埋没者を探す:ビーコンが示す方向に進む。

  埋没者を探す:だんだんと埋没者に近づく。

  埋没者を探す:ビーコンで埋没地点を特定する。埋没地点を特定したら、

ブローブを刺して埋没者の位置・深さを測る。

  埋没者をシャベルで掘り出す。V字コンベアベルト方式で交代しながら、

埋没者を迅速に掘り出す。10分が以内に発見しないと、生存率が急激に下がってしまう。

  埋没者を発見したら、ツエルトなどをかぶせ、急激な温度低下を防ぐ。