会山行         春合宿 大菩薩嶺(~牛の寝通り~小菅)
                                           記録 イノッチ
期日 2014年5月2日(土)~3日(日) 移動手段 JR、バス


参加者 mt.kawaniさん(L・食)、かずよさん(SL・食)、ひでさん(SL・食)、
はるさん(食)マックン(HP編集)、イノッチさん(記)、あり子さん、はらさん


行程 1泊2日(2日~3日)


5月2日(土)1日目(晴れ)
相模原駅6:28=6:44八王子6:54=8:01甲斐大和バス8:10=8:55上日川峠 9:11ー9:40福ちゃん荘・テント幕営後10:28福ちゃん荘発(唐松尾根)ー11:35 雷岩ー11:45大菩薩嶺ー11:57雷岩(昼食)12:30ー13:20大菩薩峠13:32 ー福ちゃん荘(到着記録ナシ)

 

5月3日(日)2日目(晴れ) 4時起床 福ちゃん荘6:05ー6:55大菩薩峠7:05ー8:05小金沢分岐ー8:45玉蝶 山ー9:55榧の尾山(川入山)ー12:08大ダワ12:10ー12:38大マトイ山(沢入山) ー12:53大ダワ12:58ー13:50モロクボ平(川久保小菅分岐)14:06ー14:5 5川久保登山口ー川久保バス停15:45=16:37奥多摩駅16:57=拝島=八王子=18 :11橋本

 

 

八王子発6:54の甲府行き普通電車は連休とあってすでに登山客でいっぱい。相模湖から乗車したはらさんと合流し甲斐大和駅で下車。小さい駅舎はリュックを背負った登山者であふれ、みな競うようにバス乗り場へ。それもそのはず、上日川峠行きのバスは超満員!トイレに行っていたkawanoさん、はらさんが乗車できるか心配していたが、なんとか乗り込めて予定時刻には出発。バスは3台用意されていたが、はらさんの話だと乗車できなかった客がいたようで、今後バス利用時にはできるだけ早めに乗り場に行くよう心がけたい。

 

 

(上日川峠から福ちゃん荘へ)
(上日川峠から福ちゃん荘へ)

 

上日川峠には駐車場をはみ出したクルマとバスから降りた客でいっぱい!大菩薩嶺周辺は相変わらず人気が高い山域のようだ。

 

  上日川峠から幕場の福ちゃん荘までは30分足らず。ほとんどの人が登山道を登っていったが、なぜか我々は車道を歩く。卯月の爽やかな風の中、カラマツ林はまだ裸木のままだが気分は“春爛漫”で足取りも軽く福ちゃん荘を目指す。幕場にはすでに2~3張りのテントがあったが、まだ10時前と言うこともあって十分余裕があり適地を探して幕を張る。幕は会の4人用エスパース1張り、個人用3張りの計4張り。偶然どれもグリーンでまとまり一体感があった。

 

 幕営後予定時刻より少し遅れて10:28、大菩薩嶺目指して登山開始。今回のルートは唐松尾根コースで雷岩まで約1時間の行程。歩き始めて約10分、南方向に雪をかぶった富士山が顔を出した。この時期にしてはクッキリとした顔つきで、なかなかの“男前”。しばし写真撮影タイムとなった。

 

 

この日は天気が良かったせいか、西方向には南アルプスもよく見え、「あれが甲斐駒、左にいって仙丈、北岳、間ノ岳・・・、そして多分あれは荒川岳じゃないかな」と山を知る人達が山座同定であれこれやりとり。どの山にも行ったことがない私は話に入れず、ただただ“羨ましいなー”と、ため息つくばかり。

 

  五月晴れの好天とはいえ、大菩薩の山々はまだまだ冬景色。登山道の雪はほとんど消えているが緑は道端の笹ばかり。春の花も見られず、特段に目を引くものもなく、ひたすら遠くの山容を眺めながら黙々と歩を進める。

 そして最後の急登を登って雷岩へ。頑張ったご褒美は富士山の眺めで疲れも一気に吹き飛ぶ。皆の顔から満面の笑みがこぼれ、富士山サイコー!

 

雷岩から
雷岩から
雷岩で
雷岩で

 

昼食にはまだ早いので、とりあえず大菩薩嶺まで直行。わずか10分ほどの行程だが、解けた雪で足元はシャーベット状態。ベチャベチャの雪を避けながら大菩薩嶺まで。

 

  冬木立のせいか、あるいは木を伐採したせいか、以前より山頂が明るく広々とした感じがする。日本百名山に指定されている山なので、せめてもう少しそれらしい山頂にと思っていたが、多少はその思いが通じた気がする。

 

  12時少し前、再び雷岩に戻り昼食タイム。

 

富士山を眺めながらの食事はなんとも贅沢の極み。何でもないオニギリや菓子パンがおいしい空気にコーティングされて高級オニギリやホテルパンとなって胃袋に落ちていく。富士山がおかずなら、隣のカップルが食べているカップめんの香りさえも北京飯店の香りがして鼻をくすぐる。我々以外にも大勢の登山客がいたが、きっと、お腹も心も大満足したことだろう。改めてこの景色と富士山に感謝である。

 

大菩薩嶺で
大菩薩嶺で

昼食後の12:30、今度は大菩薩峠を目指して進む。多少顔色を変えてはきたものの、富士山は相変わらずその雄姿を見せ続けている。風が強くなってきて羽織るものが一枚必要だが5月の風は優しく、少し歩けばもう暖かくなる。目指す大菩薩峠には50分後に到着。

ヒット4本で1個もらえたよね
ヒット4本で1個もらえたよね
kawaniさん、首の取れた地蔵さんの首に頭を乗せてハイポーズ!
kawaniさん、首の取れた地蔵さんの首に頭を乗せてハイポーズ!

 

峠で15分ほど休憩した後、福ちゃん荘の幕場まで下山。

 

幕を張っていたときには我々の他に3張り程度だったが、戻ってみると50張りほどに増えており、幕場は若者たちであふれていた。午前の早い時間に幕を張っておいたのは正解だったようだ。

 

18:00に宴たけなわの輪の中に再合流し、一緒に夕飯をとる。ひでさんが用意してくれたギョーザの皮を使ったピザが大人気ということで私もいただく。そのほかにも差し入れがたくさんあり、kawanoさんが用意してくれたご飯とカレーはほとんど“お持ち帰り”となってしまった。

 

日が落ち、辺りが暗くなってくるとさすがに冷えてくる。宴の後片付けをしてそれぞれのテントで早めに寝る。

 

今回は個人用のテントを持ってきた人が3人いたので、4張りのテントは次のような割り振りで使用した。

 

  1. 4人用会所有エスパース=女性3

    2.5人用エスパース 2.5人用エスパース上 ④1人用    ②、③は外見的にはまったく同じに見えたが、内張り用のフックがあるなしで夏用、冬用の違いがあることが実際に現物を見て確認することができ勉強になった。また、固定用の紐に夜光塗料が塗ってあり、光を当てると光って見え、つまずく心配がないすぐれものが使われていたことも新しい発見だった。  夜、トイレに起きたとき“北斗七星”がとってもきれいに見え、明日の晴天を約束してくれるかのようだった。

 

 

2日目、4時起床。周囲の話し声や寒さなどでグッスリ眠ることができなかったが、8時間は横になっていたので思ったより気持ちよく目覚めた。

 

 森嶋さんが準備してくれた超豪華版の朝食を食べ、その後テントの撤収。初心者の私は松本さんから撤収方法のレクチャーを受け、いい勉強になった。 

 

 

 

 

 

6:05福ちゃん荘を出発。まずは大菩薩峠を目指す。今日は前日よりさらにいい天気で、朝日を浴びた富士山がスッキリした顔を見せている。

 

  6:55峠に到着。10分ほど休んだ後、石丸峠方面に向かう。凍った雪で足を滑らさないよう慎重に登る。

 

 

 

 

これから次々に出てくる花をまとめて紹介。

 

途中、はるさんが“バイカオウレン”を見つけた。今回の山行で初めての花らしい花である。以下、

 

 

バイカオウレン
バイカオウレン
ミツバツツジ
ミツバツツジ
オオカメノキ
オオカメノキ
ヒトリシズカ
ヒトリシズカ
ヒゲネワチガイソウ 
ヒゲネワチガイソウ 
イワウチワ
イワウチワ

 

 

7:35熊沢山付近の笹原に出る。気持ちのいい笹原で思わず寝転がりたくなる。遠くに見える南アルプスの山々が一点の曇りもなく美しすぎる。

その後小金沢分岐、玉蝶山を経て榧ノ尾山へ。

 

 

牛の寝通りはその名のとおり、緩やかな尾根歩きが続き、ブナの大木やクリ、山桜、ミツバツツジなどの広葉樹が広がり牛がノンビリ寝転ぶにはちょうどいい。このあたりの標高になるとカラマツも芽吹き始め、生まれたての柔らかな新緑が目に飛び込んでくる。こんな新緑の季節もいいが秋の紅葉シーズンも絶対にいいはずである。

 

 

11:20早めの昼食をとり11:55次の目的地の大マテイ山へ。12:09大ダワにリュックを置き左からのコースで大マテイへ。広々とした山頂はとても気持ちよく、ノンビリ過ごすにはうってつけの場所。はるさんいわく、「11月の紅葉シーズンは見事です」とのこと。帰路は日向道から大ダワへ戻り、モロクボ平から川久保へ。落ち葉がくるぶしぐらいまで積もっていて、まるでフカフカのクッションのよう。窮屈な登山靴を脱いで裸足で歩きたくなるほどだった。

 

登山道入り口に下りたのは14:55。朝6時から歩き始めて約9時間の行程はさすがに疲れた。   

15:45奥多摩駅行きのバスに乗車し、帰途に着いた。

 

 

 

 

 

    2014.5.5 イノッチ記 マックン編