【会山行】
蛭ケ岳と鬼ケ岩の頭
 
メンバー:マックン、mt-kawaniさん
実施日 :6月5日(日)晴れのち曇り
行程:
魚止橋手前駐車地P6:35~50-伝道7:10-雷平8:05~20-白馬尾根一本ブナ9:45--鬼ヶ岩ノ頭10:50~11:10--蛭ヶ岳11:45~12:25-雷滝14:10~25-15:45魚止橋手前駐車地16:00-相模原17:00
 
 
6月5日(日)前日巡視の疲れもなんのその、蛭ケ岳と鬼ケ岩の頭の踏査に行って来ました。お付き合い頂いたのはmt-kawaniさん。コースは白馬尾根~市原新道。mtさん「シロヤシオ鑑賞も兼ねたいね」マックン「OKですよ」と言うことで誘い出しに成功したのです。こうなればバリエーションルートも怖くない。両者の利害は完全に一致しました。夕方から雨が降る予報だし、強く降れば渡渉が困難になるということで早出しました。
 
早戸川林道を行けるところまで行ってそこからスタートします。今日は運良く魚止橋の少し手前のスペースに駐車できました。よっしゃあこれで往復30分以上は短縮できるぞ。伝道からコースに入り造林小屋前を通過して水平道を行きますが、最近は「早戸の大滝」へ行く登山者が増えているようで、安全確保のため数か所に新しいトラロープが付けられていました。木道も徐々に新しいものに付け替えられているようです。
 
早戸川の渡渉地点は5月末の台風の影響か水量が豊富で、丸太橋はしぶきで濡れて滑り易くなっていたので慎重に通過しました。あと2回丸太橋を渡って、白馬尾根への道に取り付きます。ここからは鹿柵に沿って杉の植林帯を直登する急登が続きます。景色も開けないし、退屈できつい登りですが途中で北側に「榛の木丸」の全容が望めました。現在地の標高が推定できるという以外メリットはないですが展望が無いよりマシです。早く白馬尾根の草原に着きたいと言う気持ちが、重くなった足を前へと運んでくれます。
 
植林帯が終了するあたりから上空が明るく開けてきてようやく草原(1300m近辺)に到着しました。この草原は積雪期「白馬の雪形」のキャンバスとなり、小仏城山手前の一丁平あたりからも「白馬」がよく見えます。到着地はお腹のあたりでしょうか。いつも遠く眺めていた場所にようやく来たんだなと思い、つい嬉しくなりました。
 
ここから先はシロヤシオの群生が楽しめるエリアが鬼ケ岩の頭との合流部まで続きます。コースタイム的には40分くらいでしょうがシロヤシオに見とれるので、1時間以上かかりました。草原下部では落花も多かったのですが、高度を上げるにつれて満開となって出迎えてくれました。「いらっしゃい」「おお、来たよ!!」って感じでしょうかね。
踏査予定が雨のために1週間ずれたのが幸いしたんですね。本当は踏査主体の山行なんですが完全に「主客転倒」です。この先の踏査忘れちゃいそうです。本当に立ち去りがたく後ろ髪(無いけど)をひかれる思いで鬼ケ岩を目指します。稜線のコースに合流し、左(南)に少し行ったあたりが「鬼ケ岩の頭」だと思います。ここまで4時間弱が経過しました。白馬尾根コースは登山地図には記載されていないバリルートですが、作業道が全般的に整備されていて踏み跡も明瞭であるため、不安に思うところもなく気持ち良く歩くことができました。
 
次の踏査地の蛭ケ岳を目指して歩き始めた11時頃からガスがかかり始めて展望は無くなりますが11時45分蛭ケ岳に到着しました。頂上直下はバイケイソウの群生地となっています。ここに来る度に思うのですが、南面の熊木沢から直登するコースはこれからも遠慮しておきたいものです。山荘に居たワンコ達は管理人が代わって居なくなったらしいです。まあ飯あげるときは殊勝だけどそれ以外は吠えてうるさいから良いけど。天気が良ければ「365度」の展望が得られる山頂ですが、数年ぶりの当り年と言うシロヤシオと山頂の絶景の両方を手にするのは贅沢すぎると言うものでしょう。私もそんなご褒美頂けるほど善人じゃないですしね。
 
昼食後12時25分に山荘裏手から市原新道に下り始めますが、最初の下り口がバイケイソウに隠れて見つかりません。(20mも下りれば明瞭な踏み跡がありますが)このコースはバリルートでもあるし行く人も少ないので(当日は伝道まで誰にも出合いませんでした)一般登山者が間違って下りないようにとの蛭ケ岳山荘の心配りだと合点して下山を開始します。ここもシロヤシオが咲き誇り、いきなり足が止まってしまいます。予定よりも早めの行動となっていることもあって存分に鑑賞しました。途中不明瞭な場所もありましたが「赤テープ」にも助けられて2時10分に雷滝に到着しました。
 
水量が豊富なこともあって堂々とした立派な滝です。ここを直登するのは無理としても、高巻きでいいから近いうち原小屋沢を詰めてみたいと思うに十分な魅力があります。『シューズも買ったし誰か連れてってェ』ところで滝の写真を撮ってから戻ろうと大石に手をかけたらゴロリと動いて、あわてて飛びよけて「沈」しました。慎重に、確認しながら行動しなくちゃあと反省です。
 
内緒ですが行きの3回目の渡渉地点の丸太橋が不安定なので渡らず、靴を脱いで川を渡りました。慎重でしょ?それとも単なるビビリですかね。
 
4時には駐車地について今回のシロヤシオ鑑賞と踏査は終了しました。この日出会った生き物はヒト2名、鹿2頭、タヌキ(?)1匹、それに靴の中からヒルを2匹発見しました。献血しました。その後当然火あぶりの刑に処しましたけどね。裏丹沢はもうそういう季節になったんですね。次にこのコースを訪れるのはやはり紅葉シーズンでしょうか。それとも沢登り?意外と早く再訪かなと期待してますよ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
記・写真:石川