-会山行-  
  北岳と北岳草  
北岳草を愛でたい。
でも大樺沢は雪崩によって大荒れ。
やまぬ雨、キリ。
残念。今年は北岳草はあきらめよう....。

報告者:森ちゃん
山 域:南ア 北岳
期 日:2010年 6月26日~27日
参加者:小川政秀(L)、森田ちゃん(記)、ネコさん(食)
交 通:自家用車(芦安よりタクシー)
行 程:
6月26日
 1:40相模原発→3:40芦安駐車場着(仮眠)→5:10タクシー発→5:50広河原着→6:30広河原発→7:00白根御池小屋分岐着→11:15二俣着→12:10白根御池小屋着(幕営)
 6月27日
7:10白根御池小屋発 → 8:30白根御池小屋分岐着 → 9:05広河原着 → 9:10タクシー発 → 09:50芦安駐車場着 → 温泉と昼食 → 15:50相模原着 
6月26日 雨  
梅雨時の天候はよみづらい。予報は曇りでも、山の方では大体雨である。 芦安の駐車場に3:40に到着。4時ころには早くもジャンボタクシーが到着しだしたが、このころから雨がぱらつきだした
   
   
  広河原に到着。おきまりの撮影ポイントがあるもので、大体みなさんこのあたりで記念撮影をする。すでに北岳の頂には雲がかかっている。
   
   
  吊り橋をわたり、順調に大樺沢沿いの登山道を行く。1750メートル付近にて、右からの支流を渡る。橋は無い。ここから先、大樺沢の変貌ぶりに驚くことになる。
   
   
  沢沿いの樹木が全てなぎ倒されている。川下にむかって一方向に倒れているので、明らかに雪崩によるものだとわかる。傾斜のゆるい場所なので、たぶん氷河のごとく、ゆっくりと雪崩れたのではあるまいか。倒れた樹木は一様に、水平になった幹の上半分の皮が剥ぎ取られている。雪に混じった石が、そうさせたのだと思う。
   
   
  剥ぎ取られたのは樹木の皮だけではない。部分的ではあるが、なじみの登山道もいっしょに削り取ってしまった。 このコースを熟知した人でないと、このような状態の場所には足を踏み入れてはならない。今回は北岳を登ること20数回の小川さんがいたので、行ったのだ。
   
   
  それにしても、登山道なき大樺沢を行くのは、沢登りに近い感覚におちいる。小川さんの確かな記憶に従い、なんとか登山道を見つけたが、それまでの間は、何度も増水気味の沢を渡渉し、何度もヤブこぎを強いられた。 橋は一本もかけられていない。
   
   
  とまあ、そういうわけで、大樺沢のバリエーションルート(?)を楽しんでいたおかげで、二俣に到着したのが11:15になってしまった。本来到着予定は9:00である。幕営予定の北岳山荘は、はるか遠い。本日は北岳草は見れそうもないなぁ。
   
   
キリが濃くなりはじめ、雨は止まない。
 ネコさんの疲労を気遣い、
小川リーダーの判断で、本日は白根御池小屋
に幕営することになった。5年くらい前に
新築された小屋は、とてもきれいだ。
トイレは水洗。これまた非常にきれいだった。
   
   
  山屋の夢。テントの中でジョッキ生。
荷揚げしたのかって?まさか。
小屋にて一杯850円で販売中。
「テントん中で飲んでイイ?」
「いいですよ。ジョッキは返してね」
 うは。たまらん。
   
   
  続きましては、山路会の新メニューとなるか、
ヤキソバの登場。油でいためるのではなく、
蒸すのがポイント。野菜も豚バラ肉も大量に
投入。お味のほうは.....。
   
   
  「お、いける。」「なかなかいい。」
油をつかわないので、おなかに
重い感じがしない。テントの中で安心
して作れる。蒸すので味が逃げない。
作り方はいたって簡単。食当のネコさん、
これはヒットするかもしれませんよ。
   
6月27日 雨  
昨夜は一晩中雨。明けて27日の本日も雨。
朝になっても雨が降っているようであれば、
下山しようと昨日のうちに決めていた。
7:15、小屋を後に下山する。
   
   
  下山は早かった。8:40、大樺沢のコース
と出合う。「ありゃ、なんかメモが貼ってある。」
「え~、なになに。大樺沢は橋がかかってなく
てだめ?この尾根道を使え?」ああ、
最初にこのメモを見ていれば苦労しなく
てもよかったのに。まあ、いいけど。
   
   
   いっきに広河原の吊り橋まで下りた。
小川リーダーお疲れさまです。
北岳草が今年は見れなくて残念でした。
でも楽しかったです。またご一緒しましょう。
記:森ちゃん