会山行
冬合宿 硫黄岳
期日: 2010年01月9日(土)~11日(月)
山域: 南八ヶ岳
参加者: 森田ア(CL)、井山(SL)、川野、小林(食)、工藤、小原(会計)、小川、森田ミ(食)、樋川(写・記)
交通手段: 自家用車(井山車・小原車)
行程:  1月9日(土)
   相模原(7:00)==八王子IC==諏訪南IC==美濃戸口P(10:00/10:30)~
      美濃戸山荘(11:40/11:50)~堰堤広場(13:00/13:15)~赤岳鉱泉(14:30) 幕営

 1月10日(日)
    赤岳鉱泉(7:20)~赤岩の頭~硫黄岳(A班9:30 B班9:50/10:00)~
      赤岩の頭~雪上トレーニング緩斜面(11:10/12:15)~赤岳鉱泉(12:30) 幕営

 1月11日(月)
    赤岳鉱泉(8:00)~堰堤広場(8:40/8:55)~美濃戸山荘(9:30/9:50)~
      美濃戸口P(10:30/11:00)= =温泉==諏訪南IC ==八王子IC==相模原(16:00)
概要:
1月9日(土)晴れ
  お正月明けの三連休、今年初めての会山行です。この冬合宿は新人の私にとって初の冬幕営。「硫黄岳頂上の風が凄まじかったらどうしよう!雪上のテントの中はどんなに寒いのだろう!寒くて眠れないかも!!凍傷になったらどうしよう!!」と不安いっぱいで新年を迎え、夢にまでみる始末。しかしこうして今、楽しく有意義だった2泊3日の山行記録を懐かしく思い出しながら書けるのは諸先輩のおかげです。みなさま本当にお世話になりました。ありがとうございました。
初日、淵野辺駅に7時に集合。井山号には、中居くん(川野会長)、森田さん、小林さん、工藤さん、小川さんの6名。小原号には、森田(ミ)さん、樋川の3名が乗り出発しました。3連休の7時出発だったので渋滞しないか心配でしたが、16号も中央高速も順調でした。甲府辺りから左に見る南アルプスは青空に映えてとても綺麗です。右に目を移すと、目的の八ヶ岳が見えました。…でも、頂上付近は雲に覆われて見えません。中腹から山麓はとっても晴れ渡っているのに!明日はあの雲が取れればいいなと思いながら眺めていました。美濃戸口にほぼ予定の時間に到着しました。身支度を整え出発です。何もかもがキラキラ白く輝き、キュッキュッと雪道を踏み鳴らしながら歩くのは楽しく快適でした。凍っている所もなく片栗粉(?)のような雪でとても歩きやすい道でした。青空の下、フリースだけで十分暖かく、冷たい飲み物が美味しく感じました。夏と比べると重量の重いザックでしたが、新人の私は装備分担が軽く助かりました。次回はもうちょっと担がないと悪いなぁ。1時間程で美濃戸山荘に到着。休憩だけの私たち登山者にお茶と野沢菜のサービス!とっても美味しかったです。帰りは何か買いますね。そこから北沢に道をとり、緩やかな林道を順調に歩くことができました。堰堤広場からは登山道に入りました。暫く歩くと大同心が間近に見えました。冬の大同心もとても素敵ですね。綺麗な景色に見とれていたらもう赤岳鉱泉に到着!南沢で行者小屋に行くよりずっと近く感じました。赤岳鉱泉はすでに登山者でいっぱいでした。なんとかテントを張れる場所を見つけ雪均しをしました。今回はテント3張りです。男性4名、女性5名に別れての晩御飯となりました。晩御飯はキムチ鍋。体がホカホカに温まりとても美味しかったです。ご馳走様でした。男性軍はまだ盛り上がっている様子でしたが、女性軍は19時には就寝。おやすみなさい。
美濃戸口Pで、出発前のミーティング
冬山のザックは重いけど一歩一歩着実に高度を上げていきます。
青空の下、大同心が映えます。
赤岳鉱泉幕営地に到着。
1月10日(日) 曇り(山頂は雪)のち晴れ
 朝は5時起床。シェラフの顔周り部分は凍っていました。でも寒さを恐れて足をザックの中に入れカイロをし、たくさん着込んで寝たため、寒さ知らずで気持ちよく寝ることができました。すぐに朝食の準備です。山での朝ごはんはお粥が美味しいですね。今日もおなかいっぱいお粥をいただき、いざ硫黄岳に出発です。
テントから出ると気温マイナス17度。中居くん(川野会長)は体のことを考え赤岳鉱泉で待っていることになりました。7時20分、井山さん、小林さん、工藤さん、小川さんが先発隊で出発し、そのあとすぐ森田さん、小原さん、森田(ミ)さん、樋川が後発隊として出発しました。曇ってはいましたが、樹林帯の中は風もなく静かで神秘的な感じがしました。昨日はとても元気だった美紀さんが、今日は体の不調で辛そうでした。
  3人で励ましながら登っていましたが、赤岩の頭まであと少しというところで、一人で戻ることになりました。調子が悪いのにここまで無理して登らせちゃってごめんね。
  雪が降り始め、樹林帯を抜けるとだんだん風が強くなってきました。赤岩の頭で、目出し帽をかぶりゴーグルをしました。風と雪とゴーグルの曇りで前が見づらく、歩くのが大変でした。秋に歩いたことがある道でしたが、記憶の風景とはまったくの別もの。
  前に歩く小原さんのあとを一生懸命歩くだけの私。方向感覚もなくなりそうでした。9時50分、頂上に到着。ばんざーい! 先発隊のみなさんは、頂上の避難小屋(というより箱!)で待っていてくれました。みんなで記念撮影をして、寒いのですぐに下山を開始しました。帰りはあっという間に赤岩の頭を通り越し、あっという間に高度を下げていきました。今日は時間の余裕があるということで、雪上訓練が予定されています。なかなかいい斜面がない中、赤岳鉱泉のすぐ手前の少し開けた斜面で行うことになりました。講師は森田さん。斜面での歩き方や、滑落停止(というより滑落する手前で止める)を教えていただきました。アイゼンをひっかけないように足を上げることや、どんな状況でもピッケルを雪面に刺す訓練は、繰り返し行い体に覚えこませなければ使えない技術なんだということがよくわかりました。1時間程、みんなで練習してから赤岳鉱泉にもどりました。到着時間は12時30分でした。
   中居くん(川野会長)と美紀さんが暖かく迎えてくれました。美紀さんは、まだ本調子ではないものの、顔色もよくなっていました。良かった!その後、全員でテントに集まり次の講義。「食当の心得」です。講師は小林さん。献立の立て方、食材の選び方、いかに軽量化するか、ゴミの始末など大切なことをたくさん教えていただきました。昨日は女性と男性で別れて食事を取りましたが、今日はこのまま全員で夕食をとることにしました。今日はちゃんこ鍋。鶏肉ダンゴや野菜がとっても美味しい鍋でした。昨日、今日と食当をしてくださった、小林さん、美紀さん、本当にごちそうさまでした!
19時半過ぎに就寝。今日も楽しい一日でした。おやすみなさい。
出発前に記念撮影。気温マイナス17℃寒いです。
もうすぐ頂上。もうひと踏ん張り。
硫黄岳頂上。バンザーイ!!
頂上にある避難小屋。
半分以上雪に埋もれていて中は天井が低いです。
下りも気が抜けません。
赤岳鉱泉に戻った頃に晴れてきました。
今日はみんなでちゃんこ鍋♪
温かくて美味しいよ。
1月11日(月)晴れ
 今日は下山の日、ゆっくり5時半に起床でした。おかゆを食べたあと、一斉に荷物の整理、テント撤収。みんな手早い!雪や氷がついたテントやペグをサッと片付け、先程まであった我等の住処は跡形もなくなってしまいました。今日はゆっくり下るだけ。空は青く、山は白くキラキラと光っています。「…今日が硫黄岳登頂だったら良かったのに。」なんていう声もチラホラ聞こえていましたが、楽しみは次の機会にとっておきましょ♪ 赤岳鉱泉から堰堤広場まで女性軍はアイゼンを履いて下りました。堰堤広場からはアイゼン外し、快適な林道歩きを楽しみました。間もなく美濃戸山荘に到着。熱い湯につけてある瓶入り牛乳を発見!迷うことなく飲みました。美味しい~。ゆっくり休んでから出発。美濃戸口Pに到着は10時半でした。
 帰りに近くの「もみの湯」に寄ってから帰路につきました。渋滞することなく相模原に16時に到着しました。新年最初の山行は、とても楽しく有意義でした。今年も良い年になりそうです。みなさま本当にありがとうございました。 
荷物をまとめてさぁ出発。
  堰堤広場で記念撮影。
楽しかった山行も、もうすぐおしまい。
みなさま、おつかれさまでした。