-会山行-
自然歩道巡視(首都圏自然歩道 雨乞山・城山コース)
期日: 平成21年2月8日(日)
参加者: 田口、平、井山、月野、小林、河口、萩原
行程:

JR橋本駅北口==(バス)==三ケ木==(バス)==韮尾根---雨乞山---明日原---根本(パークセンター)---城山(津久井城跡)---津久井湖花の苑地==(バス)==JR橋本駅北口

目的

 自然歩道巡視とは何だろうという方のために少し説明しておきましょう。自然歩道巡視とは、相模原市山岳協会が神奈川県の委託のもとに行う公的行事で、東海自然歩道と首都圏自然歩道の登山道巡視を行うもので、区域としては相模原市を通過するそれぞれのコースを指します。主な山域としては、小仏・城山、嵐山・石老山、城山・雨乞山などが有ります。今後、篠原・石砂山のコースが含まれるようですが、これは決定してからの話になります。コースではゴミ拾い、土履き、指導標の点検、倒木の処置、利用者に対する指導、施設の補修などを行うことになります。相模原市山岳協会に加盟する9クラブが、年に2回ほどの分担でそれぞれのコースの巡視を行っています。結果は自然歩道委員会から県へ報告されます。


今回の状況

 このコースは交通の便があまり良くないので、車の利用も考えられますが、今回はバスで行きました。三ケ木から半原行きのバスで途中「韮尾根」で下車して歩くことになります。このバスは、8時台が一本そのあとは11時台に一本と極めて不便なのが難点。
 橋本駅北口を7時18分に乗り、三ケ木には7時50分頃到着、半原行きは8時23分と連絡が良いとは言えないが、待っている間に本日の諸注意等を会長と担当から行い、カマやノコギリ等の道具をそれぞれに渡しました。

 韮尾根の停留所を降り、しばらくはのどかな田園風景の中を歩くこと15分ほどで山道に差し掛かります。






 バス停から雨乞山まではおよそ1時間、途中では指導標のネジの増し締め、ゴミ拾い、藪の刈り払いを行いました。雨乞山から明日原(アシタバラ)に向けて歩き出そうとすると、道が2本に分かれており、一般ハイカーにとってはここで指導標が欲しいところ。事前に倒木が有るとの情報が有りましたが、林業関係の方々が全て片付けたようで、そのようなものは見当たりませんでした。山頂から25分ほど下った所で、登山道が大きく崩壊しており、これも林業関係者が置いたと思われる丸太がわずかにそれ以上の崩壊を守っている状況。


 その先は、ひたすらゴミ拾いが続き、明日原の集落に出ます。畑仕事をしている住民の方にお話を聞き、この辺りにはイノシシが多く出没するそうである。しばらく歩いた畑の中には注意書きも見られた。







 しばらく行くと、久保田酒造の前に出ます。ここは、知る人ぞ知るおいしい地酒を作る酒蔵。お店の中に入ると利き酒ならぬ、試飲ができます。お土産には酒粕と700mlの地酒がお勧めのようでした。







 無料庵のバス停前を集落の中に入り、20分ほどで城山公園のパークセンターに出ました。まだできて間もない建物は、ビジターセンターやトイレに体験コーナーも有り、ここで休憩と昼食にしました。
 今日は日曜日とあって、ここまで来ると家族連れや観光客でパークセンターも賑わっており、暖かい日差しの中でのどかな気分を味わうことができます。














 この先、城山山頂へ向かいます。かつて、城山は津久井城と呼ばれ、小田原北条氏の家臣で内藤氏が治めていたとの記述が有ります。指導標のネジの増し締め、ゴミ拾い、登山道にある杭の残りのような突起物の除去など、作業も行い、14時頃に津久井湖の花の苑地に下山しました。途中で回収したゴミを種類ごとに分別し、有志が持ち帰ることにしました。













 参加者の皆さん、お疲れさまでした。今頃は富士山の雪上訓練に参加した人達はどうしているかなあと、富士山の方角に視線を向けると、空一面に青空が広がっていました。