会山行
南アルプス 鳳凰三山
期日: 2009年10月10日(土)~12日(月)
参加者: 新保(CL)、中居くん(川野SL)、坂本(食)、野澤(写)、樋川(記、HP)
移動手段: 自家用車(坂本車)
行程:   10月10日(土)
   相模原(4:00)==八王子IC==甲府昭和IC==夜叉神峠登山口(6:30/6:50)~夜叉神峠小屋(7:50/8:05)~杖立峠(9:35/45)~苺平~南御室小屋幕営地(13:00)

  10月11日(日)
   南御室小屋(6:05)~薬師岳(7:10/40)~観音岳(8:20/40)~地蔵岳(10:10/10:55)~高嶺(11:55/12:05)~白鳳峠(13:00)~広河原峠~早川尾根小屋幕営地(15:00)

  10月12日(月)
   早川尾根小屋(5:40)~広河原峠(6:15/25)~広河原峠入口(7:55/8:10)~広河原(8:30)=(タクシー)=夜叉神峠登山口==甲府昭和IC==八王子IC==相模原(13:30)
概要:
10月10日(土)曇り
   この三連休、天気は後半に向かって良くなる予報。初めての幕営山行に参加させていただく新人の私はドキドキで当日を迎えました。5人を乗せた坂本号は、まだ暗い朝4時に相模原を出発。運転するのは野澤さん。早朝なのに車が多くてびっくり。みんな早起きだなぁ。2ヶ月前に北岳に単独で行ったとき、同じ道のりを一人で運転したのですが、道のりがとても長く感じられました。今回はあっという間に夜叉神峠登山口に到着。でも運転は疲れますよね。野澤さんありがとうございます。
  登山口で坂本さんが分けてきてくれた食料をザックに詰め、軽く準備体操をしてから出発。空は重い雲に覆われていましたが心はウキウキでした。
先頭は中居くん。(川野会長はスマップの中居くんにそっくり♪)次にCL新保さん、樋川、坂本さん、野澤さんの順で歩きました。山って、登り始めがとてもキツいですよね。でも同じペースでリズムをつかむとだんだん体が慣れてきます。周りを見渡すと緑が多く紅葉や黄葉した木はまだ少ない様子でした。 夜叉神峠を過ぎ、ひと登りすると峠小屋に到着。本来ならここから白根三山が良く見えるらしいのですが、今日は雲の中。地図とコンパスを出して目的地の方向確認。ガスっていて見えないけれどこういうときこそ方向確認は大切です。それを率先して行う会長中居くんはさすがだなと思いました。
次の目標の杖立峠まではきつい登りが続きました。標高2000メートルを超えても紅葉した木々はあまりなく、反対に葉が落ちきった木々が増え始めました。
ひょっとして、先日の台風で全部吹き飛ばされてしまったのかもと気づいた私たち。
標高が低いところは紅葉前でまだ緑。結局最後まできれいな紅葉を目にすることは出来ませんでした。登山道が左に大きくカーブし、きつい登りがいくらか緩やかになると杖立峠に到着です。ここから緩く下ると平らでひらけている山火事跡。ここで休憩しているグループがいくつかありました。私たちも軽くおにぎりやパンを食べながら休憩。この時期、登っているときは暑いけれどじっとしているとすぐ寒くなります。霧雨も降ってきたので、雨具を出して羽織りました。しかし霧雨は一瞬ですぐ止みました。良かった!その後もゆっくり着実なペースで苺平まで歩きました。予定の時間通りに南御室小屋に到着しました。
  到着後、すぐにテント設営です。場所を決めて、入り口の方向を決めた後、あっという間に設営完了しました。早くて手際の良さに脱帽です。私は、モタモタしているだけであまりお役に立てませんでした。皆さんごめんなさい!その後、ビールを買ってテントで乾杯しました。テントの中は暖かくなかなか居心地がいいですね。早くに幕場に着いたので、時間はたっぷりありました。皆さんの楽しい話を聞きながらお酒を飲むのいいですね。やみつきになりそう。夕食はハンバーグ&高野豆腐の煮物&海草サラダと豪華なメニューで大満足でした。それに自分達で運び上げたものを食べるって嬉しいですね。食後のお茶やコーヒーも頂いて、すっかりパワー回復。美味しさはもちろん、重さや値段、カロリーなどいろいろ考えて用意してくださった坂本さんに大感謝です。

 夜叉神峠登山口で。
 寝不足だけど、頑張ろう!

杖立峠で。                     
きつい登りはもうおしまいで
  ホッと一息。                      
 南御室小屋に到着。
10月11日(日)快晴
  朝は4時に起床です。外は真っ暗。それでもみんなパッと起き、ササッとシェラフやカバーを片付け、すぐに朝食準備をしました。私はなかなかシェラフが袋に入らず悪戦苦闘してしまいました。野澤さんに丸めて入れないで端からどんどん突っ込むのがいいと教えていただきました。なーるほど。朝食はおかゆといわしの甘露煮、漬物、フジッコ、自家製梅干。すごーく美味しかったです。塩分もしっかり補給できていっぱい汗をかいても大丈夫。山での朝ごはんにピッタリですね。そのあとはすぐテント撤収と荷物の整理。目一杯急ぎましたが、それでも遅い私。情けない・・・。
出発の頃にはすっかり明るくなりました。空がとても青くてきれい。雲ひとつない快晴です。今日はいよいよ鳳凰三山です。楽しみだなー。
歩き始めからきつい急登。しばらく登ると右には奥秩父の山々が見えはじめました。そしてすぐに視界が開け、左側に富士山が見えました。前を見ると正面には大きな北岳。なんて堂々としていて素敵な山。それに連なる間ノ岳までの稜線。標高3000メートルを超える日本で一番長い稜線なのだそうです。2ヶ月前に行った北岳・間ノ岳が懐かしく、そのとき眺めて是非行きたいと思った鳳凰三山に今いる幸せを感じながら歩いていました。
  薬師岳小屋を過ぎると、周りの様子が変わってきました。白いザレ場になり、なんだか白砂の海岸のよう。しばらく登ると薬師岳頂上に到着です。ここでみんなで記念撮影。この辺りは不思議な雰囲気でした。白い巨岩やハイマツは、まるで人が作った庭園のよう。景色を楽しみ、しばし休んでから出発しました。ここからは、一旦下ってから登り返します。登り返しの前に、新保さんからみかんを頂き、うれしかった~。美味しかったことといったらありませんでした。山でのフルーツは最高ですね。観音岳に到着、その後も順調に地蔵岳に向かいました。赤抜沢ノ頭でザックをデポして地蔵岳まで往復することになりました。会長中居くんは鳳凰三山は6回目なのでここで休憩。新保さんもオベリスク前までで戻りました。地蔵岳のオベリスクは登れないと聞いていましたが、なんと何人もの人が登っているではありませんか。野沢さん、坂本さん、樋川は途中まで登ってみましたが、登るより降りるのが怖そうと感じ、途中で断念。う~ん、残念。(本当はホッ。)
会長元に戻り、昼食。先が長いので早々に出発しました。ここからは、高嶺、白鳳峠、赤薙沢の頭、広河原峠とアップダウンを繰り返しました。午後になってもきれいな青空がずっと続き、素晴らしい展望に励まされながら楽しく歩くことができました。
  15時に早川尾根小屋に到着。こじんまりとした小さな小屋でテントも多くは張れない広さでした。でも私は小さな小屋も落ち着けて大好き。北アルプスにはないレトロな雰囲気ですっかり気に入りました。ここでも、みんなビールを2本づつ買い込みテントで宴会。この日もみなさんのいろんな話が聞けて楽しい夜を過ごしました。夕食のカレーは本格的な味でとっても美味しかったです。この日に聞いたポテトサラダの話でびっくり。なんと新保さんからの伝授で山路会で流行っているポテトサラダはジャガリコにお湯を入れるだけのものだそう。(後日、家で作ったら本当に美味しくてびっくりしました。ジャガリコってすごい!)今日も楽しい一日でした。おやすみなさい。
 いつ見ても美しい富士山。
 今日はとても良い天気!
薬師岳の巨岩と白根三山。
  薬師岳頂上で。
  北岳、間ノ岳が間近!
観音岳で。                          
きれいな青空とニコニコ笑顔。 
  下りは余裕の笑顔。
地蔵岳のオベリスク                          
写真で見ると登れそうなんだけどな~。 
  オベリスク撤退なのになぜか笑顔。
10月12日(月)晴れ
  昨日の話し合いの結果、今日はアサヨ峰には行かず、広河原峠から下ることにしました。理由は帰りの渋滞を避けること、それから会長の体調を考えてという二つからです。
計画を立ててくださった新保さんには申し訳ない気がしましたが、ゆっくり下って、お風呂に入り、渋滞に巻き込まれず相模原まで帰れたらうれしいので、私も賛成しました。
新保さん、またいつかアサヨ峰にご一緒させてくださいね。
早川尾根小屋を5時40分に出発し、広河原峠からは急な下りが続きました。単調な下り道だったけれど、坂本さんのブーツ話や今回参加されていない井山さんのブーツ話にも花が咲き楽しい時間でした。次回定例会には坂本さんのオレンジ色のブーツ姿、期待しています♪ 予定より早く林道に下りることができ、広河原には8時前に到着しました。乗り合いタクシーで夜叉神峠登山口まで戻り、芦安でお風呂に入って帰りました。もちろん渋滞することなく、順調に相模原に13時半には戻ることができました。その後、ファミレスでお昼ご飯を食べながら、今回の費用を全部入れて計算したところ、なんと一人当たり8200円でした!交通費、食費の他、ビール代や温泉、最後のファミレスで食べた食事も込みでです。おそるべし山岳会。お得感いっぱいでビックリでした。
  この山行で、みなさまにいろいろなことを教えていただきました。ご迷惑もたくさんおかけしました。私にとって思い出たくさんの楽しい三日間になりました。本当にありがとうございました。樋川これからも頑張ります。会長、早く元気になってくださいね。