つづら岩RCT
報告者: 森田ミ
目的地: 奥多摩・つづら岩(馬頭刈尾根)
実施日: 2009年10月18日(日)
参加者:  
交 通: 自家用車 松本号、小原号 2台利用
行 程: 相模原発6:00 八王子バイパス経由→ 千足着7:15→ 天狗滝着7:40→ 綾滝着8:10→ つづら岩着09:05
09:15~14:00トレーニング 下山開始14:30→ 千足着3:35→ 高尾経由→ 相模原帰着17:40解散
  
トレーニング概要
場 所 : 南面に2箇所トップロープを張る。図の⑨と⑮。
メニュー: 今回は初めてクライミングする方や、経験の浅い方がいるので、トップロープでの
反復トレーニング、ロープワーク講習。
ルート図:  
 千足の登山道取り付き部に予定より早く到着。準備体操を各自行い出発。途中綾滝にて休憩、
目的地つづら岩までキッツ~イ登りが山の中は、風が通らない無風状態。大汗かきながら登り、登りつめたところで、木の間よりど~んとそびえたつ岩が垣間見える。これがつづら岩。登山道取り付きより約1時間半の工程でした。はっきりいってキツイです。
 みなさん準備を済ませて練習スタート。今回はトップロープを2本張ったので、3人づつ分かれて⑮のルートを森田ア、曽根、森田ミ、⑨のルートを河口、松本、小原、というグループにしました。私は⑮ルートのグループなので、まず最初に森田リーダーがトップロープをセットしに行きます。私は下で確保。一応、セルフビレイも怠りません。森田リーダーとの体重差は20Kgあるので、体をもっていかれないように注意をはらいます。てっきりテンションで降りてくると思っていたのですが、懸垂下降でひとりで勝手に降りてきた。せっかくセルフビレイしたのに。
 さっそく私の番。つづら岩は、広沢寺のようなスラブではなく、大変にゴツゴツとした岩壁なのですが、意外と表面がツルツルしています。慎重に2/3ほど登ったところで、ちょっとハングっぽいところで苦戦。下から眺めていた感じよりも、実際に来てみるとけっこうキツイ。腕が疲れるし。足のフリクションを利用しながら確実なホールドを探し、なんとかクリア。あとはロープのトップまではすぐであり、クライミング終了。テンションをかけて降ろしてもらいました。
 次は曽根さん。岩登りは初めて。道具はすべて私のを使ってもらいました。ロープとハーネスの連結、下降方法など、本当の初歩を一通りかんたんに教えてもらい、レッツトライ。ハングっぽいところまでは順調にいったのですが、ちょっと、うまいホールドを探しきれず、いったん下降。クライミングシューズもきつすぎて足が痛いので登山靴に履き替えてリトライ。登山靴での登攀は、より実践的であり、カッコイイと思う。2回目では問題のところは、すぐにいいホールドを探し当て、難なくクリア。やりますね。上手です。本人いわく「この達成感いいっ!」ですって。
 場所を⑨に移動。ここのちょっとした難所は登りはじめて半分ほどのところ。広いテラスがあって、そこあにあがる直前、ホールドもスタンスも取りづらくなっている。最初に森田リーダーがトライ。問題の部分は左に抜け、クリア。次に私。チビの私は森田リーダーのように一気にぬけることができない。ホールドを必死に探してもみつからない。下から森田リーダーからアドバイスが。「そこで思い切って左に移動すると、いいホールドがある。両手で持って一気にあがるんじゃい。」なるほどその通り。視野をひろげて岩と対峙しないと、見つかるホールドも見つからないのですね。これでクリアすると、あとはわりと簡単。ロープのトップまですぐです。テンションで降りてきて、ここで昼食となったのでした。
 昼食中河口さんが昔のクライミングは登山靴が当たり前だと言っておられました。冬場なんてクライミングシューズでやっていたら凍傷になるし、登山靴でクライミングを覚えたほうが本当は良いとのこと。また、森田リーダーと河口さんが、かたわらでダブルロープで登攀しているパーティーについて、いろいろといちゃもん(2本のロープがひとつのランニングに通っているところがあるのが気に入らないみたいです)をつけたり、松本板長が煮卵を作ってきてくれて、皆で美味しくいただきながらワイワイと楽しい昼食時間をすごしました。
 お昼が終わり、午後の部スタート。曽根さんが登山靴で⑨のルートに挑戦。ここで曽根さんに課題です。下降してくるときに、残してあるランニングを回収してくること。若葉マークの曽根さんにとっては、ちょっとドキドキで不安を感じたそうですが、無事に回収して降りてきました。
 曽根さんが終ったあとに、ロープも回収して荷物をまとめ全員場所を移動。つづら岩の東面へ移動して、マルチピッチを想定したビレイ法の講習です。リードしている人、フォローする人の安全確保をどうやるか。メインロープ、シュリンゲ、カラビナをどのようにして支点に連結していくのか、詳しく説明がありました。
 この説明を聞いていると、なんとなく「あー、物理の授業だ」と感じました。森田リーダや河口さんの説明のあと、皆で練習。岩に打ち込まれた複数のボルトに、等しく加重が加わるよう、説明を皆で思い出しながら、連結していきます。これを「加重分散」と言うらしいです。その後、森田、河口、松本サンで、アンカーの取り方について激論(?)が交わされ、私と曽根さんはおいてけぼり。激論の内容はやはり「力の分散」「リスクの分散」でした。やっぱり物理なんですね。
 その後、河口さんからハーケンの種類、使い方の説明があり、いろいろなことをやっているうちに風が冷たくなってきました。じつは講習中、スズメバチが私たちの周りをブンブン飛び交い、講習の邪魔ばかりしていたのですが、寒くなってくるとさすがにいなくなってしまいました。時計をみると、すでに2時をまわっています。充実した講習もいい感じで終わりになり、じゃあ、そろそろ私たちも帰ろうか、ということになり下山開始。
 途中、天狗滝方面での分岐では、登りで天狗滝から来たので、帰りは少し歩きやすい方の道で天狗滝を巻いて帰路につきました。3時半に登山道取り付き部に到着。車までもどるとホッとします。各自が整理運動をし、2台の車に分乗。5時40分に淵野辺駅に到着。みなさんお疲れ様でした。またご一緒しましょう。いろいろ教えていただきありがとうございました。
木の間よりど~んとそびえたつ岩が垣間見える。これがつづら岩。
みなさん準備を済ませて練習スタート。
みなさん準備を済ませて練習スタート。
「この達成感いいっ!」
ワイワイと楽しい昼食時間をすごしました。
メインロープ、シュリンゲ、カラビナをどのようにして支点に連結していくのか。
アンカーの取り方について激論(?)
みなさんお疲れ様でした。またご一緒しましょう。