会山行 皇 海 山  (庚申山・鋸山から縦走)


記  録 :川野
期 日 : 2007年11月17日~18日(日) 晴 /晴・雪・曇
参加者 :川野(L)、坂本、金子 
行 程 :(金子車利用)
11/17 相模原発5:15--あきる野IC5:45--伊勢崎IC7:30--足尾銀山平9:10~30--一の鳥居10:30~50--鏡岩11:20~30
--旧猿田彦神社跡12:05~15--庚申山荘12:25~13:15庚申山岩峰巡り15:20
11/18 山荘発4:55--大胎内分岐5:35--庚申山6:05~10--見晴台6:15--地蔵岳7:20--薬師岳7:45~50--熊野岳8:25-
-鋸岳8:40~9:00--不動沢のコル9:35--皇海山10:30~50--鋸岳12:10~15--六林班峠13:10--天下見晴台分岐15:30--庚
申山荘15:40~16:15--一の鳥居17:10--銀山平18:00-途中食事等==相模原着22:30

私にとっては十年振りの皇海山再訪('97.6.14~15同コース)であった。自宅前で金子さんにピックアップして貰い、坂本さ
んと共に5時15分に出発した。圏央道あきる野IC~関越道~東関東道伊勢崎IC経由大間々田駅前からR122で足尾
町を経て銀山平「がじか荘」上の駐車場に9時10分に着いた。林道を約1時間、一の鳥居から1時間余で庚申山荘着
12時25分であった。時間に余裕があったので庚申山の岩峰巡りコースを周回した。奇岩・怪石のスリルある岩場巡りで
ハシゴ、クサリ、トラバース、桟道の連続で面白かった。奇岩・怪石には夫々名前がつけられているようだが全ては認
識できなかった。当地特産種のコウシンソウが咲くコースでもある。
 庚申山荘は5~60人も収容できそうな大規模な自炊小屋で布団もある。猿田彦神社の奥ノ院でもあり入って左側の広
間は何やら祀られて神々しい。この夜の利用者は我々3人で静かながらも、坂本さんの心のこもったキムチ鍋を囲み、
愉しい宴席で盛り上がった。

 18日4時起床、4時55分出発、快晴で寒く気温は1.2℃、星がキレーイだねーと坂本さんが感嘆!の声を上げる。昨
日お山巡りで大胎内分岐までは歩いていたので、暗くてヘッデン頼りながらガレやクサリ、ハシゴの悪路も上手く通過で
きた。更に登り詰めて庚申山頂に着く。風があり寒くて見晴台もソコソコに出発して、御嶽岳・駒掛山・渓雲山(標識は
無かったか見過ごした)・地蔵岳とシラビソ、コメツガの樹林帯に笹の道が多い中、アップダウンを繰り返し薬師岳へ、
此処から核心部でロープ、ハシゴ、クサリの危険箇所が連続して蔵王岳・熊野岳・剣ノ山を越えて鋸山へ辿りつく。


山荘を発って3時間40分である。展望は良く眼前に標高約100m高い皇海山が聳えるが遠方の山々は霞んでいた。ガ
レた急斜面をロープ(トラロープで頼りない)とサイドの潅木を利用して慎重に下る。コブを二つ越えて不動沢のコルに
着く。群馬県側から不動沢を登ってくるコースと合流する地点である。さて、最後の登りだ!一歩一歩シラビソ、コメツ
ガの原生林の中を喘ぎながら登り傾斜が緩やかになって10時30分皇海山の頂上に着いた。途中で今日初めて登山者
に出合った。不動沢から登ってきた地元のパーティという。山頂での眺望はきかず、立ち枯れの間から見えるはずの
男体山方面は雲ってきて視界が無くなってきた。気温は1℃、さあー下山を急がねば・・・腹ごしらえをして50分に発つ。
すると直ぐ霰が降りはじめそのうち小雪となった。急峻な鋸山を登り返して(12:10)六林班峠へ向かう。道や笹の葉に雪
が積もり始めた。笹も刈払われたところが多く順調に六林班峠に着いたが、これから先の鋸尾根をトラバースする帰路
は長かった。しかも、笹原の刈払いもなく、葉に雪を乗せた笹丈は50cmある時は1mそして1.5mで笹薮漕ぎ箇所が多
かった。また、横断する沢が12ケ所、ガレた沢の源頭部と思しきものを入れると14~5箇所あって最初の5箇所は濡れて
雪もありかなりショッパかった。14時ころ雪は止んだが2~3cmの積雪となった。脚も疲れて漸く庚申山荘に帰着した
のは15時40分となる。パッキングして16時10分に発ったが、途中で日が暮れて一の鳥居から林道を戻って銀山平駐車
場着は18時となった。

帰路は日光経由で東北道、首都高速、府中から相模原着22時30分であった。
皇海山は百名山を目指した人々を含め群馬県側の不動沢コースから登る者が多勢なためか庚申山からの鋸尾根は
歩く人が減少しているのだろうか?踏み跡が薄くなっている箇所が多い。不動沢コースなど安易なルートの開発は止め
て欲しいと思う。平ヶ岳の皇太子コースが然りである!
庚申山固有種の「コウシンソウ」は例年6月15~20日が見頃と小屋管理人から聞いた(18日に掃除・見回りのため日帰
りで来ていた)十年前は花頃であったが、強い雨の中で写真が撮れなかった。来年か近い内の花期に再再訪したいも
のである。
◇種々計画・準備でご苦労頂いた担当の松本さんが止む得ぬ家庭の事情で急遽参加できなくなったことが悔やまれる
と共にご同情申し上げる次第です。また入会後、初めて参加の金子さんには車を出して頂き、且つ豊富な経験も活か
して行動されたことに感謝しています。