冬山合宿 南八ヶ岳


記 録: 下河内
計 画: 八ヶ岳 硫黄岳・横岳・赤岳縦走
期 間: 2007年12月22日(土)~24日(月)
参加者: 下河内、井山(食当)、川野(SL)、坂本、小林(食当)、貴堂(CL)、森田
行 程: 
22日 相模原6:05=相模湖I/C7:10=小淵沢I/C8:45=美濃戸口9:05A(150km)美濃戸口9:45-美濃戸11:00-
    赤岳鉱泉13:40 幕営
23日 赤岳鉱泉7:45-赤岩の頭10:15-硫黄岳山頂11:05A 11:40S-テント13:07
24日 赤岳鉱泉7:30-美濃戸口10:30=小淵沢I/C13:35=相模湖I/C14:40=上溝15:50 

22日 曇
 川野さんは徒歩で、他6人は、貴堂号に森田・坂本、井山号に、小林・下河内が順次拾ってもらい、6時相模原ダイエ
ー前集合。前日急に都合の悪くなられた金子さんがシャンパンと鶏の丸焼きをイヴ用にと差し入れてくださったのをあり
がたくいただき、25kgの歩荷を欠かさない森田さんのザックへ納め、山用に新車を買った井山さんのヴォクシーを、運
転森田で井山・小林・下河内と4人、貴堂号に川野・坂本と3人が分乗、金子さんの見送りを受け6時5分ダイエー前出
発。
 高速も順調で、雪もなく美濃戸口9時5分着。用意を整え9時40分発。30分も行くと、曇天で風も無く暖かく、ザックを
軽くしようと皆防寒着の上下を身に着けているので汗だく。美濃戸を過ぎて北沢沿いに雪道となるが、暖かいため凍っ
ておらず歩きやすい。アイゼン不要。途中2回ほど休み13時40分、予定より大分早めに赤岳鉱泉着。まだ幕場には
数張りのテントで、我々は小屋前の川野さん指定のひな壇上に2張りのテントを設営。
 15時ころよりテントで明日からの成功を祈って、会長からの差し入れ「頑張れの黒霧島」とビールで乾杯!この頃から
湿雪が降り出し、八にしては超暖かい。明日の天気や積雪を心配しながらも、小林食当の豪華なチゲ風肉団子鍋に舌
鼓を打ち、明日は3時半起床、5時50分出発と20時に就寝。

23日 朝湿雪、7時頃から曇 

 3時40分起床。テントの周りは30cmほどの積雪。森田さん が雪かきをしてくれる。ザックの用意をして、朝食。雪もかな り積もっているし、暖かく雨交じりの雪なので、出発を遅らせ る。5時の天気予報では、低気圧が通過中で順次天候回復と のこと。7時には雪も止み始め、積雪、トレースの具合で何処 まで行けるか分からないが、赤岳は時間的に無理、地蔵の 頭か硫黄岳かと話し合い7時20出発。新雪のお陰でアイゼン なしでOK。テントを張った裏から上り始める。昨日の降雪で 踏み跡がない。
 5分ほどの所にカモシカがいて、我々を見ても不思議そうな 顔をしている。川野さん、井山さんが2mくらいの所から写真 を撮るも動ぜず。そこから数分登るが???、あれ~おかし い!とバック。カモシカの手前で左へ入らなければいけなか った。
 7時45分、硫黄岳登り口の標識前を出発。先行パーティー が何組かあり「ラッセルドロボー」で順調に登る。ジョウゴ沢 からは大同心の岩峰が見える。天気は順調に回復している 模様。つづら折の途中から薄日が差し始め、赤岩の頭下あ たりからは真っ青な空の下、360度の展望となり、暖かく風も 無い。こんな快適な八は初めてと景色を十分に堪能する。
 10時15分赤岩の頭着。先行パーティー数組20人ほどが居 る。硫黄岳を見ると紺碧の空の下に日に輝く真っ白な雪原が 美しいがトレースが無い。新雪は森田さんの膝くらい。吹き溜 まりは貴堂さんの腰。え~、と思っているうちに1人さっさと登 り出し、その跡を4人ほどのパーティーが行く。順次先着のパ ーティーが出発し、我々も写真を撮ったり360度の展望を楽し んだりのあと、10時30分に出発する。ここもアイゼン不要。頂 上直下の岩場の下を夏道は岩を支えに岩の右側、右下が落 ちている所をトラバースするが、貴堂リーダーがちょっと待てと 左側の岩場を直登するルートをトレースしてくれた。「こっちを 行こう、右を行くと言ったら、下河内さんがイヤと言う」とギャ グをとばす。
 岩場を登り山頂へ。山頂へつくころにはまた曇りだし、風も 少し出てきた。山頂には先行の20人ほどが居たが、横岳方 面へのトレースはない。貴堂リーダーが少し行ってみるが、雪 は膝上まであり、9つ続くケルンもガスの中で、横岳はさらに 見えない。貴堂リーダーはここで引き返すことを決定する。気温 2.5℃と暖かい。頂上の小屋前で風を避けてのんびりとコー ヒータイム。11時40分下山開始、13時7分テント着。

 金子さん心尽くしのシャンパンと鶏の丸焼きで硫黄岳登頂とイヴを祝い、冷え込んできたとはいえ八にしては暖かい
なかで、7人、登頂の感想や来年の抱負を語り合う。山っていいな~!仲間っていいな~!の一時。冷たく良く冷え
た!トマト、きゅうり、サラダ菜の山盛りサラダとカレーの夕食をいただき、19時40分就寝。

24日 曇
 5時起床。晴れと思いきや、予想ははずれ曇。暖かい。ザックをざっと詰め、5時半から朝食。今朝は白かゆ。トッピ
ングに、あみ、福神漬け、蟹かまぼこ、梅干、紫蘇の実・・・、美味しい。朝から食が進みました。7時30分すべての準
備完了で下山開始。今日もアイゼン不要。心も軽く快調に、荷の重さも苦にならず北沢沿いの道を下る。途中ここでも
2回カモシカに遭遇。山に雪が深く積もり雪の少ない所へ下りてきたようだ。
美濃戸口着10時30分。途中、鹿の湯で温泉へ入り、漬物バイキングサービス(信州らしい!)の昼食を摂り、道の駅
でそれぞれのお土産を買い、一路相模原へ向かう。3連休の最終日ではあるがまだ時間が早く高速は順調で、15時5
0分上溝着。反省会後、各自また家まで送っていただいた。
 貴堂CL、川野SL、井山・小林両食当の事前のご準備をはじめ、山行中のご努力に、そして、会長はじめ山路会の皆
様のご支援に感謝いたします。お陰さまで今回の冬合宿を、天候のため硫黄岳までとなりましたが、成功裏に終えるこ
とが出来ました。

献立
22日
 夕食 キムチ味肉団子鍋(鶏肉団子、キムチ、白菜、長ネギ、にら、えのき、鶏がらスープ)
    雑炊、海草サラダ、漬物
23日
 朝食 ラーメン、漬物
 夕食 レトルトカレー(らっきょ、福神漬け)、
サラダ(トマト、きゅうり、サラダ菜、マヨネーズ)、味噌汁
24日
 朝食 白かゆ(あみ、福神漬け、蟹かまぼこ、漬物、梅干、紫蘇の実他)

共同装備      個数

テント4~5人用
2張
  ラジオ・カメラ・ケータイ
1式
銀マツト
4枚
  ビニール袋
1式
ガスヘッド(大、小)
各1ケ
  ランタン&タワシ
2式
ボンベ(大)
3ケ
  救急薬品
1式
ボンベ(小)
2ケ
  スコップ
2挺
コッフェル
1式
  ロープ(8X30M)
1本
ベニヤ板
2枚
  ツエルト
2張


個人装備
ピッケル・アイゼン(12本)・アウターウエア・防寒着・帽子・目出帽・オーバー手袋・手袋・シュラーフ・同カバー・食器・武
器・ヘッデン・ゴーグル・ビナ(2~3)・スリング(2~3)、テルモス、等 冬山装備1式

交通費: 高速代 2,800円*4、ガソリン代 7,400円、駐車代 3,000円
幕場代: 1,000円/(人・日)*7人*2日
使用ガス量: 炊事・暖房 大2個、 ランタン 小1個