夏合宿 北アルプス表銀座

記 録: 田口

期 日: 平成16年8月5~8日(夜行3泊4日)

参加者:田口、西澤、井山、川野、小林

行 程: 5日: 相模原駅0:12=八王子駅(ムーンライト81号)0:40=穂高駅5:00―中房温泉5:45着6:20発―第一ベンチ7:00着 7:15発―第二ベンチ7:40着 7:55発―第三ベンチ8:30着8:40発―富士見ベンチ9:20着 9:40発―合戦小屋10:05着10:30発―燕山荘12:40着 

燕岳往復 6日: 燕山荘4:40発―蛙岩5:20―大くだり5:40着(朝食)6:05発―切通し岩7:30着8:00発―大天井岳ヒュッテ8:45着9:25発―ヒュッテ西岳12:15着  

西岳往復 7日: ヒュッテ西岳4:50発―(朝食5:45~6:10)―水俣乗越6:25―ヒュッテ大槍8:30着8:55発―槍ヶ岳山荘9:50着山頂10:20 槍ヶ岳山荘11:40発―ババ平テント場14:50着

8日:ババ平テント場4:40発―槍沢ロッジ5:10―の沢5:40―横尾6:20着(朝食)7:35発―徳沢8:25着8:50発― 明神9:40着、9:50発―上高地10:40着、10:50発―松本駅12:40着(反省会)松本駅始発14:34(各停)==八王子駅18:37

 

5日 (晴れ)  八王子駅0:40ムーンライト81号に乗車、空席がいくつかあった。穂高駅で下車、タクシーで中房温泉登山口に5:45 着、身支度をして売店脇から表銀座コースの3泊4日の登山が始まった。天気は心配のない晴れ、第一ベンチで各自 水を1~3リットル補給し、荷物はさらに重くなったが、展望のない急登を各ベンチごとに休みを取りながら、川野氏を 先頭に、西澤、小林、井山、田口の順で順調に歩を進め10:05に合戦小屋に到着。名物のスイカを西澤氏が購入し みんなで食し生き返ったように元気づく。  

ここから先は展望もあり、足元には高山植物の花が目立つ。川野氏の説明を受けながら歩を進めて、合戦の頭か らは燕山荘が望める。あと一息だ。明るい稜線をみんな元気で歩き12:40にテント場着。テント設営後、燕岳に向けて コマクサの点在する花崗岩の美しい稜線を空身で歩く嬉しさを感じつつ燕岳山頂2762.9mアルプスの展望を楽しみ、 初日の達成感に浸って時を過ごした。  テントに戻り、缶ビールで乾杯してから夕食の支度に取り掛かる。4時に天気図をとり天気の悪い要素がないことを 確認し、夕食後ミーティングをして明日に備えた。

6日 (晴れ、午後にわか雨)  起床3:30、井山氏の携帯アラームでさわやかな目覚 め、今回の合宿は朝食は行動してからとるように献立を 考えて、朝の食事の準備のあわただしさがなく、各自パッ キングをして、4:40出発。厚いガスの中、昨日と同様川野 氏を先頭にみんな元気にスタート。今日はのんびり稜線 漫歩のルートだ。大下りの所で、朝日を浴び、展望を楽し みながら、パン、スープ、ハム、トマト、ジャムアンドバター などのメニューで朝食をおいしくとることができた。 切通岩を通過し、大天井岳をトラバースのルートは岩交じ りのルートだ。鞍部にひっそりと静かなこぎれいな感じの する大天井ヒュッテ、8:45に着いた。  休憩後、喜作新道を蝶が岳をトラバースしてびっくり峠 に出ると、槍ヶ岳の展望も開けてきた。このコースにも草 花が多く咲いていて終始川野氏より花の名前などを教わ りながら進み、ヒュッテ西岳テント場に12:15着

 

設営終了後、西岳2758mの頂へみんな元気に登る、展望はすばらしい、まさしく槍の展望台だ。明日登る東鎌や北鎌 はまじかに、また大天井岳や常念方面の展望も飽きることがない。ヒュッテのベンチで今日の行動終了、一杯1000円 の生ビールで乾杯。  のんびりと今日の行程を振り返り、食事の準備をする。明日の行動用水を含めて山荘より10リットル調達した、(行 動用1人1.5リットル)。4時ごろから夕立、しばらくしてやんだ。天気は明日も大丈夫の様と判断、夕食後ミーティングを してシュラフに入る。

7日 (晴れ、午後にわか雨、夕刻雷雨)  満天の星の朝、4時50分発、槍の頂もしっかり見え、こ れから登る東鎌尾根を眼前に、今日が一番難コースだ、 みんな元気にスタート。水俣乗越までは急峻な岩場の下 りの連続で慎重に下る。ハシゴや岩の下りは気を緩めて はいけない所だ、おしゃべりもなく注意を促す声だけが 飛び交う。  途中の広場で朝食タイムを取る、さわやかな朝の空気 の中での食事は大変おいしかった。ここで2つのグルー プが先に行った。水俣乗越6時25分通過、これから登り が主体となる東鎌尾根の木のハシゴや鉄のハシゴなど 続く岩稜ルートだ。北鎌を望みながらもくもくと良いペー スで進んでいる。垂直に近い長い鉄のハシゴ2本を下り 終えてから、岩道の登りになり、ヒユッテ大槍に8時30分 トイレ休憩。ここまで来れば槍はすぐそこ、人も多くなっ てきている。  トラバース気味に進み槍ヶ岳山荘へ9時50分着。荷物 を置いていよいよ念願の槍ヶ岳最後の登り、10時20分 3180m槍ヶ岳山頂 とうとう登った。長い道のりだった。 槍に登りたくてたまらなかった西澤さん、嬉しさのあまり に泣いている。みんな登頂の喜びをかみ締めていた。記 念写真を撮り展望を楽しみ、電話などかけている我がメ ンバーもいた。  慎重に下り山荘でゆっくり休憩、打ち上げ用の缶ビー ルを各自購入し11時40分ババ平に向けて槍沢を下る、 しばらくするとガスが雨になり、大粒の雨、傘を出し、ザ ックカバーを付けて下る、10分くらい降ったかと思うと、 陽が出たり、また降り出したりの繰り返しだ。  ババ平テント場に14時50分着、テントで一杯だ、若干 石があって条件はよくないが狭いスペースに設営後、登 頂を祝って乾杯、早速食事の準備に取り掛かる井山、 小林、西澤だ。夕食後雷雨となりテントに入って再び缶 ビールを飲みながら、今日の行程をみんなで振り返る。 外は本降り、雷鳴も近く聞こえる。夕刻には止んだ。

8日 (晴れ)  起床はいつもと一緒、3時30分、撤収し4:40ババ平を後に下る、今日もみんな元気でスムーズだ。槍沢ロッジ5時10 分、一の沢5時40分通過し一気に横尾へ6時20分着。テーブルを囲んでの朝食、なんだかリッチな気分だ、かに雑 炊、味噌汁、梅干などおいしく和やかな雰囲気の中でいただけた。  横尾を7時35分発、徳沢で着替えなどをして(上高地のトイレなど混雑していることを考えて)8時50発、明神9時50 発、上高地10時50発タクシーで松本駅12時40分着。駅ビルのいつもの食堂で今回の合宿の反省とまとめをし、充実 した登山の達成感に浸りつつ帰路に着いた。まとまった山行だったと思う。