春山合宿 鳳凰三山縦走

記 録:
井山
目 的:
残雪期の縦走登山の体験と技術の向上
山 域:
南アルプス 鳳凰三山縦走
期 間:
平成15年5月3日(土)~5月5日(月)3日間快晴
参加者:
(CL)田口・(SL)月野・石田・平・(食料)古閑・井山・(写真)島村・坂本和代・小林ふくえ
行 程
 

 

5月3日:歩行時間 (10時40分~17時35分)、 約7時間
八王子駅(6:34)==甲府駅(8:11)・バス(9:00)==夜叉神峠登山口(10:10)登山口10:40―11:40夜叉神峠―14:15杖立峠―16:50苺平―17:35南御室小屋
5月4日:歩行時間 (6時00分~15時05分)、  約9時間
南御室小屋6:00―8:15薬師ヶ岳―9:10観音ヶ岳―11:00地蔵ヶ岳―12:20観音ヶ岳―13:30薬師ヶ岳―15:05南御室小屋
5月5日:歩行時間 (6時15分~10時10分)、  約4時間
南御室小屋6:15―6:50苺平―8:15杖立峠―9:20夜叉神峠―10:10夜叉神峠登山口。ワゴンタクシーにて11:20甲府駅着 甲府発12:54電車にて高尾経由帰路。

 

 


◇交通機関情報
 
 甲府駅から山梨交通バス夜叉神登山口までバス代1380円
 所要時間1時間20分
 行き:甲府駅前9:00 バスの本数が少なく、1日2本程度
 帰り:夜叉神登山口12:48、15:18の2本
 バスの時間は事前に問い合わせが必要と思われる
 タクシー 甲府駅から夜叉神登山口間 約15000円位
◇幕場情報
 
 南御室小屋は盆地状の平地で、水場も近くにあり、キャンプ指定地となっている。ちなみにコース上の水は夜叉
 神峠口と南御室小屋だけなので要注意。
 トイレはきれいでした。
◇行動記録
 
5月3日
八王子駅中央線ホーム集合。6時34分発車、甲府駅8時11分到着。 甲府駅前9時発の夜叉神峠登山口行きのバスに乗る。満員のバスの中では大きなザックを膝に乗せての出発となった。10時10分登山口に着く。身支度を整え軽くストレッチ運動をして、10時40分出発する。登山口から峠までは一般道になっていた。景色の良い夜叉神峠まで、家族連れが登るには良いところである。 11時40分峠に着く。北岳、間ノ岳、農鳥岳の白峰三山は雪のベールをかぶったようで美しかった。ここで1人のザックがパッキング不良にてそれを直し、杖立を目指し歩く。尾根をたどり樹林帯に入り急登する。この急登で足のツル人が出たため、ゆっくり登ることになった。 何度か休みながら登り、杖立峠に14時15分着。下って登り返すと展望が開け墨絵のような富士山と白峰三山を間近にみる。苺平が近くなってくると雪が登山道に残っている。踏み跡に沿って慎重に歩く。踏み外すと足の付け根まで埋まってしまい脱出に相当のエネルギーが必要になる。樹林帯を歩き16時50分苺平に着く。更に薄暗い樹林帯を下って行く。
17時35分、南御室小屋に予定より約1時間遅れで到着する。小屋付近は盆地状で残雪のせいもあるのか明るかった。まだ陽があるうちに到着し安堵する。すでにいくつかのテントが張られている。 早々に幕場が決まり指導を受けながら整地し6人用のテントを2つ張る。 誠にてきぱきとした田口会長の指導で次々に作業をこなす事ができた。その後はビールで乾杯、そして和やかに夕食。天気も良く夜空は満天の星だった。
 
5月4日
4時起床。予定通り6時に出発する。天気良し。アイゼンを着け出発。小屋の裏から樹林帯に入り急登する。森林限界を抜けると視界が開け少し下ったところの薬師岳小屋の前を通る。小屋を過ぎたあたりからは残雪も消えアイゼンをはずす。日差しが強くサングラスは離せない。夏道の稜線を歩き8時15分薬師岳に着く。展望を楽しみながら鳳凰三山の最高峰観音岳に向かう。ゴツゴツとした険しい岩場を登り進む。 岩すずめが大きな岩にとまり歓迎してくれた。程なく二等三角点のある観音岳に9時10分着く。岩場の山頂からは360度展望がありオベリスク、八ヶ岳、甲斐駒、仙丈ヶ岳、北岳、更に北アルプスの山々、槍の先までもが見える。観音岳を下り、鳳凰小屋への近道を探したが見つからない為、ガレ場を急降下し赤抜沢ノ頭に立つ。そこからは残雪を下り、11時賽ノ河原に出る。数体の石の地蔵が並んでおり、オベリスクがこの小さい地蔵達を見守っている様でもある。登頂記念写真をとり休憩。早々に来た道を戻ることにし、皆頑張って歩く。途中の岩場で道を見失いかけるが大事なく、以後順調に歩く。その甲斐あって15時05分南御室小屋の幕場に着く。その日の夜はテント生活の注意点や、「今回の山は天気に恵まれたが、これを5月の山と思うな」等、貴重なアドバイスをいただく。
 
5月5日
テントを撤収し6時15分南御室小屋を出発、夜叉神峠登山口へと下る。10時10分バス停に着く。10人乗りのタクシーが客待ちをしていたので早々に身支度をしてタクシーに乗り甲府駅まで行く。 電車の待ち時間に反省会を行って、無事に春山合宿を終える。